僧房弁閉鎖不全症について

僧房弁閉鎖不全症について

 

僧房弁閉鎖不全症とは、僧房弁・僧房弁弁輪部・腱索などからなる僧房弁複合体の異常により僧房弁の閉鎖が障害される病気です。閉鎖不全が生じると、血液の逆流が生じます。(下図参照)最初のうちは、症状がない軽度の逆流からはじまり、僧房弁の病変が悪化するのに伴い数か月から数年でゆっくり病態が悪化していきます。悪化により「左心房・左心室の拡大」「血液排出量の低下」「肺静脈圧上昇・肺うっ血」「肺高血圧症」といった変化が認められます。



(ノバルティスアニマルヘルス株式会社様より引用)

 

【症状】

食欲不振

運動したくなくなる(散歩に行きたがらない)

発咳

失神

体重減少

 

【診断】

身体検査(特に聴診)、血液検査(循環不全による腎障害)、レントゲン検査、超音波検査を組み合わせることで診断します。

 

【治療】

残念ながら、僧房弁に起きた病変を治療する薬はありません。しかし、悪化するスピードを遅くしたり、今ある心臓の負担を軽減したり、発咳の回数を抑えたりすることは可能です。血管拡張剤・高血圧治療剤・利尿剤・強心剤・気管支拡張剤などを症状に合わせて組み合わせます。

 

【ほっておくと…?】

ほっておくと、心肥大が進行したり肺水腫になったりと心臓・肺に与える影響は大きいです。中でも、肺水腫はほっておくと命の危険性があるため発咳が湿っぽくなってくると危険信号です。そうなる前に、定期的に病院で心臓の検査をすることをおすすめします。

 

Filed under: お知らせ・新着情報,西井先生のブログ — nishii 7:48 PM
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