子宮蓄膿症について

こんにちは。獣医師の西井です。

今日は、子宮の病気についてご説明します。

 

子宮蓄膿症について

子宮蓄膿症とは避妊手術をしていない高齢のメスのわんちゃん・ねこちゃんがなりやすい子宮に膿がたまる病気です、発情が終わってから数日から数か月後に発症し、ほっておくと命にかかわります。

【症状】

・お水をよく飲む

・食欲が低下する

・尿の回数が増える

・動きたくなくなる(運動不耐性)

・発情後に外陰部から黄緑色をしたクリーム状の膿がでる

・お腹がはってきた(小型犬や猫)

・体温が高い

【診断】

外陰部からの分泌物があるかどうか、そしてレントゲン検査・超音波検査で液体で満たされた子宮を確認して診断します。血液検査は、全身状態と敗血症による代謝異常や腎臓の機能の評価に必要です。

【治療】

すぐに、膿がたまった子宮を卵巣ごと取り除く(避妊手術をする)必要があります。敗血症やエンドトキシン血症(細菌の出す毒素が全身に広がること)ある場合は、点滴や抗生剤により状態を回復させる必要があります。手術により膿がたまった子宮を取り除いても4~20%で亡くなる可能性があります。それほど、子宮蓄膿症は命にかかわる病気です。子宮を強制的に収縮させる薬によって、たまっている膿を取り出す方法もあります。しかし、子宮が破裂する危険性・再発があるという点で、避妊手術が勧められています。

【予防】

できるだけ早い時期に避妊手術をすることが子宮蓄膿症の最大の予防になります

 

子宮蓄膿症をほっておくと…

細菌感染が全身に広がってしまう敗血症や、ショック、DIC、多臓器不全になったり、膿が子宮の中にパンパンにたまって破裂し、腹膜炎を起こします。

避妊手術をしていないわんちゃん・ねこちゃんで「あれ?同じような症状かな?」と思ったらかかりつけの先生に相談してください。

Filed under: 西井先生のブログ — staff 3:11 PM
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