良性前立腺過形成(前立腺肥大)について

こんにちは。獣医師の西井です。

今回も去勢手術により未然に予防できる病気についてご説明します♪

 

良性前立腺過形成(前立腺肥大)とは?

良性前立腺過形成とは、精巣にあるライディッヒ細胞から分泌されるアンドロゲンが刺激となって生じ、去勢手術をしていない6歳以上のオスのわんちゃんにもっとも多い前立腺の病気です(前立腺疾患の約半数を占めます)。ます。

【症状】

・しぶり(うんちをしようとするがでない)

・おしっこをするときに血が混じる

・尿意を伴わない尿道からの血液滴下

・繰り返しおこる尿路感染

・疼痛(痛み)

・食欲不振(痛みによる)

・発熱

・尿道閉塞(おしっこがでなくなる)

 

【診断】

尿道からの血が混じった排泄物、血尿があり、前立腺が肥大し、ほかに問題となる点がない健康な6歳以上の去勢していないオスのわんちゃんの場合、良性前立腺過形成を疑います。全身状態のチェックとして血液検査を実施し、レントゲン・超音波検査にて前立腺の肥大を確認します。

 

【治療】

去勢手術が第一に選択されます。去勢後の前立腺への効果は数週間以内に認められ、12週までには完治すると報告されています。前立腺からの出血は、手術後4週間で治まります。抗アンドロゲン薬による治療もありますが、良性前立腺過形成の緩和はほんの一時的で去勢ほどの効果はなく、薬をやめると再発します。

 

【予防】

去勢手術をすることで未然に予防することができます。

 

【ほっておくと…?】

大きくなった前立腺が膀胱や尿道を圧迫し、おしっこがでなくなる尿道閉塞を起こします。すると、体の外にいらなくなったものを排泄できないので尿毒症になる可能性があります。また、細菌感染も起こしやすくなるため、早期に治療することをおすすめします。

 

Filed under: 西井先生のブログ — nishii 4:21 PM
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