避妊・去勢について

こんばんは。獣医師の西井です。

今回は、わんちゃん・ねこちゃんの避妊・去勢についてお話します。
避妊・去勢とは?

避妊・去勢とは、望まれない仔が出来るのを回避するためや性ホルモンに関連した病気を予防するための手術です。卵巣と子宮(もしくは卵巣のみ)を取ることを避妊、精巣を取ることを去勢といいます。
【避妊・去勢手術に期待すること】

・予期せぬ妊娠を避けることができる

・発情時の出血がなくなる

・性ホルモンによる病気の予防

女の子:子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、子宮内膜炎、卵巣腫瘍など

男の子:前立腺肥大症、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫など

・発情時の激しい鳴き声が抑制される

・性ホルモンによる問題行動の減少(マウンティング、スプレー行動、逃走癖など)
【避妊・去勢手術に期待しないこと

・全身麻酔をしなくてはならない

・体重が増加しやすくなる

・縫合糸によるアレルギー反応(特にミニチュア・ダックスフント)

・尿もれがみられることもある(エストロジェン喪失性尿失禁)

避妊・去勢手術の一番の目的は、将来起こるであろうホルモンによる病気を避けることです。たとえば、女の子のわんちゃんの場合、初めての発情がくるまでに避妊手術をすると、乳腺腫瘍の発生率は0.05%になるのに対し、避妊手術をしないと発生率は26%にまであがります。つまり500分の1まで発生率を下げることができます。体重の増加は、今まで子宮や卵巣、精巣に使われていたエネルギーが使われなくなるので、その分体重増加につながります。これは、ご飯の量を調節することで防ぐことができます。縫合糸によるアレルギーを防ぐために当院では、超音波手術装置をつかい体の中に糸を残さないようにしています。年を重ねるごとに、ホルモンによる病気の危険性が増し、また麻酔によるリスクも高くなる可能性があります。できるだけ早い避妊・去勢手術をおすすめします。

Filed under: 西井先生のブログ — nishii 10:00 PM
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